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荒瀬 国男

Kunio ​Arase

アラセ・アイザワ・
アエロスパシアル合同会社 共同代表

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1961年生まれ。群馬県高崎市出身。
1983年 群馬大学工学部機械工学科卒、鈴木自動車工業株式会社(現 スズキ株式会社)入社。二輪技術者としてオートバイエンジンの開発に従事し、スズキのフラグシップモデルである隼・GSX-Rシリーズ他多くのエンジン開発を手掛ける。

入社当時の先輩たちが「前例がない」「他社の真似をしない」「常識的でない」の「三無い主義」を掲げて、「油冷エンジン」や「アルミフレーム量産化」など革新的な技術を次々と産み出していた時代・環境に身を置き、「世界一のもの作り」を強く意識するようになる。

1999年スズキハヤブサのエンジン開発主担当となり、当時確実に世界一と言えた最高速度300km/hの達成に大きく貢献した後、2001年MotoGPレースグループのプロジェクトリーダーに就任。8年間二輪レースの最高峰で世界を相手に性能の限界に挑戦し、その後、量産エンジン先行開発を担当。レースで培った最新技術を生かしながら、数年の間に新エンジン3機を次々と量産ステージに移行した。

2018年に35年間勤めたスズキ株式会社を退社。退社後は、エンジン・機械・設計・解析のフリーエンジニアとして再始動。ふとした時に学生時代に触れた模型飛行機の世界・空へのあこがれを思い出し、自身のエンジン開発の経験と、レシプロエンジンの世界で最も高い性能レベルである二輪車のエンジン技術をドローンに活かすことを着想した。

2020年ドローンにおけるレシプロエンジンの最大の課題であった振動を完全に打ち消す無振動ドローン用エンジン(特許出願中)の試作に成功。これらの経験を生かしながら、航続時間・ペイロードなどに課題を抱える従来の電動式ドローンを、産業用として十分活用できるレベルに押し上げるための開発を行なっている。

また、この開発を通じて、自動車業界ではその存在感を失い始めたエンジンの復活にも意欲を燃やす、根っからの「エンジン屋」である。

特許多数出願。趣味はギターの弾き語り。

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